脳疾患について

頭痛

日常的におこる頭痛

様々な原因によって頭が痛くなりますが、日常的におこる頭痛の原因には

      
  • 天候(急な気温の変化や梅雨など)
  •   
  • 睡眠(睡眠不足や寝すぎた時)
  •   
  • 環境(人混みや狭く換気の悪い個室にいた時)
  •   
  • 月経(生理痛に伴うもの)
  •   
  • 飲食物(アルコール摂取時や二日酔い、冷たい食べ物を食べた時)

などがあげられますが、これらの頭痛は軽いことが多く、慢性化する様な心配はないでしょう。

頭痛のイメージ写真

脳などの病気が原因でおこる頭痛

脳の病気やその他の病気が原因となって起こる頭痛は、慢性的に起こるものとは違い、時として命にかかわるものもあります。
激しい頭の痛みを起こす脳の病気の代表は「くも膜下出血」「脳梗塞」などの脳血管障害などの病気がありますが、その他にも髄膜炎などで強い頭痛が起こる場合があります。

      
  • 今までに経験したことのない激しい痛みの時
  • 強くて激しい頭痛が突然に起こった時
  • 頭が痛くなるほかにも、視覚の異常・意識の障害や片側の手足に力がはいらなかったり、感覚が異常な場合
  • 言語障害・記憶障害などの症状がある時
  • 頭の痛みが治まらず、だんだんひどくなり、日常生活が困難な時

いわゆる頭痛持ちの慢性頭痛

「慢性頭痛」は、脳自体には異常が全くなく、原因がはっきりしないまま、繰り返し起こるタイプです。
いわゆる「頭痛持ち」といわれるタイプ。頭が痛い症状の方の約80%は慢性タイプだといわれています。慢性頭痛にも大きく3種類あり、それぞれの特徴や症状は以下のとおりです。痛みの感じ方には個人差がありますので、症状が気になる方は受診をお勧めします。

片頭痛
数ヶ月に1~2回、周期的にこめかみや眼を中心にズキンズキン・ガンガンと強い頭痛が特徴です。一旦頭痛が始まると、光や音がものすごくわずらわしく、頭を動かすたびにガンガン響いて、静かに寝ているしかない状態になることもあります。
大体は一晩寝ると楽になりますが、中には2~3日具合の悪さが続く人もいます。
緊張型頭痛
痛みの程度はそれほどひどくなく、なんとなく重苦しいという状態から、頭全体を締め付けられる、後頭部にびりっと痛みが走る状態まで様々な程度があります。
多くは肩こりが見られ、苦しいので何となく後ろ頭に手が行ってしまうのがこのタイプです。肩こりは精神的ストレスの現れとも考えられ、頻度的にも最も多く、慢性頭痛の6~7割を占めると言われています。
肩こりは筋肉の血の巡りが悪くなり、乳酸などの疲労物質がたまって痛みを引き起こすので、温めて動かすのが治療の基本となります。
群発頭痛
30才前後の男性によく見られ、慢性頭痛の1%程度と頻度は高くありません。節の変わり目に年に1~2回、1~2ヶ月の間毎日、きまって片方の眼の奥がえぐられるような、絞りきられるような、と表現される激痛が数時間起こるのが特徴です。
大体は、寝入って1~2時間してひどい痛みで目が覚めるという状態で、片頭痛とは違い、じっとしていられず、頭を壁にガンガン打ち付ける人もいるぐらいで、頭痛と同時に眼が充血し涙が出たり、鼻がつまって鼻水がでたりという随伴症状もあることも群発頭痛の特徴です。